マトリックスレザレクションズ 感想

マトリックスレザレクションズを観たのでメモ書き。

映像コンテンツを観る際は以下4項目について常に意識してるので、今回もこの4項目を切り口に感想を書いてみる。

  1. 脚本
  2. 登場人物、出演者
  3. カメラワーク、VFX
  4. 色彩設計

脚本

マトリックスレザレクションズは、間違いなくマトリックスの続編だと思わせる脚本だったと感じた。特にキアヌから引き出される台詞やその間なんかは、マトリックスのネオそのものだし、ちょっと恥ずかしい事言うキャラが出てくるあたりもマトリックスそのものだと思った。そもそもマトリックスシリーズのストーリーや出てくる台詞って結構ダサかったり恥ずかしかったりするんだけど、その暴れ馬のような脚本をクールな撮影の暴力で押し付けてた作品なんだと思ってる。

登場人物、出演者

ネオとトリニティを引き続き演じたキアヌ・リーブスとキャリー・アン・モスは、過去のマトリックスシリーズのネオとトリニティのイメージを壊さず演じてくれたと思う。ネオを精神的にいじめ尽くしたらどうなるかのイメージを完璧に演じきったキアヌ・リーブスには拍手したいし、おそらくキアヌ・リーブスもあの精神的に追い詰められて半泣きのネオを演じてるときは、面白がって演じてたんじゃないかなとさえ思った。

ただ、マトリックスの面白さ、「ローレンス・フィッシュバーンが演じる」モーフィアスの存在が不可欠だったんだなと強く考えるようになった。これまでのマトリックスシリーズの登場人物って割とすぐ死ぬし、キャラが薄くても問題ない事が多かったんだけど、マトリックスレザレクションズの登場人物って全然死なないので、キャラの薄さが後半になるにつれて致命的に目につくようになった。マトリックスシリーズで唯一と言ってもいいほど内面やこれまでの人生に意味付けが会えられたキャラって、旧作の「モーフィアス」だけと言っても過言じゃなくて、共感できたキャラも旧作の「モーフィアス」だけだったんじゃないかなと思う。この旧作の「モーフィアス」に共感し、彼を通してマトリックスを観ることで、我々はマトリックスと精神的に繋がれてたんだと思う。今作のサブキャラ薄い薄い薄すぎる。。。。旧作のモーフィアス出さないなら、もっと強強エージェントたくさん出せ!!

カメラワーク、VFX

マトリックスって「子供が真似したくなるシーン」を随所に交えることで、ダサい脚本でも超クールな作品に仕上げてた作品シリーズだと思ってる。 このマトリックスレザレクションズで「子供が真似したくなるシーン」があったか????いやない。これが最大の失望だった。トム・ハンクス出演の「天使と悪魔」がクソカメラワークの代表だけど、別のベクトルでアレだった。ごちゃごちゃした感じだったし、そんな狭い画角でごちゃごちゃ戦闘させてもクールじゃねぇ!!と観てる間ずっと思わされてしまった。エフェクトも致命的にクソダサだった。なんかNetflix的というか、テレビやPCのモニタで観る前提のような作りをしてて、映画館で観ることを意識して取られてないように感じた。Netflixが喜ぶような映画撮るなら、映画館じゃなくてはじめからNetflix作品にして出してくれ。「撮影、VFX is 戦犯」。同じ脚本で旧作スタッフで撮り直してくれ…

色彩設計

脚本は間違いなくマトリックスの続編なのに、脳がマトリックスの続編だと認めたくない原因の30%が色彩設計だと感じてる。マトリックスって現実と非現実を「グリーン」の色使いで切り分けてたんだけど、それが一切なく、これって機械側と人間側の垣根がなくなった揶揄なんだとは思うけどね。。。それでも望んだマトリックスの色彩は旧作のそれだったんだ!!!!

まとめ

Netflix is evil. Netflixは映画を糞にした。(風評被害)